アバンギャルド茶会 茶の湯コラム 【アバ茶コラム Vol.5】 お茶会のフルコースは4時間!? ~料理、お酒にメインディッシュからデザートへ!

【アバ茶コラム Vol.5】 お茶会のフルコースは4時間!? ~料理、お酒にメインディッシュからデザートへ!

2013.03.01

茶の湯コラム


【アバ茶コラム Vol.3】 お茶会って何?お茶会とは謎解きゲーム也

前々回、「お茶会とは?」について書きました。
でも、ここで言う「茶会」とはフルコースで言うところの『デザート』のみです。
つまり、ほんの一部でしかないんです!

Kaiseki Hyoki, Kyoto 懐石 瓢樹

お茶会のフルコース = 「茶事」といいます。

 前菜 「茶懐石」
 メインディッシュ 「濃茶」
 デザート 「薄茶」

ざっくりとこんな流れを4時間かけて行うのが「茶会のフルコース」です。
こんな話をすると

 えっ!食事もするんですか?お酒も飲むんですか?
 そして、4時間も正座してないといけないんですか。。。

と仰天されます。。。確かに。。。僕も初めて聞いたときはびっくり
しました。笑

とちょっと話しを大きくしたところで、細かく解説していきましょう。
お茶とは「濃茶(=メインディッシュ)」を頂くためにすべてがある!
と言われるくらいです。コーヒーにしてもお酒にしてもいきなりパンチの
利いたものを飲んだら胃がやられてしまいますよね?

だから、「ちょっと小腹を満たす程度の食事 = 茶懐石」を頂くんですね。
そもそも「懐石」とは字のごとく「石で懐を温める」という意味が語源です。

懐を石で温める?なぜ・・・。

昔、昔。雲水(=修行僧)が温めた石を懐に忍ばせて空腹をしのいでいたそうな。
お~。お坊さんの食事は質素な精進料理ですよね?なので、その禅の精神に則って
ちょっと腹を満たす程度の食事をして頂き、心地よい状態で

 メインディッシュへ!

という流れになります。でも、パンチの利いたものを飲んで「はい、さよなら!」では
あまりにも思いやりがなさすぎるので、最後にさらりとしたお茶=薄茶=デザートを
お出しして、締めにするんですね。

どうしても断片的なイメージしかないお茶。
これで少しはイメージ膨らみましたでしょうか?笑

4月に、一連の流れを体感してもらうために「稽古茶事」を開催します!
決して難しく、堅苦しくではなくて、まずはその入り口を知ってもらうために!

PAGE TOPヘ