アバンギャルド茶会 茶の湯コラム 【アバ茶コラム Vol.10】「脱・マニュアル主義」で「おもてなし」はできるのか? ~茶道には「臨機応変」という自由がある!

【アバ茶コラム Vol.10】「脱・マニュアル主義」で「おもてなし」はできるのか? ~茶道には「臨機応変」という自由がある!

2013.12.05

茶の湯コラム


「茶道のイメージを教えてください」

この質問をしたら九分九厘、
「ルールがたくさんあって大変そう」です。

一杯のお茶を飲むのに、茶碗の持ち方、茶碗を回し。。。
「あっ、ぎゃ~!!何をすればいいんだ!?」もはや頭と体が大混乱。
飲み終わった頃には、お茶の味なんてどこへやら。。。

「茶道」はルールを気にし始めたら切りがありません。

ルール漬けにみえる『茶道』にも遊びは存在する

ここまで書くと、茶道はルールの塊でクリエイティビティがなくて
つまらないなあ。。。と感じますよね?

でも、「臨機応変」という言葉を多用します。
えっ?どういうこと!?そんな訳ないだろ!って思いましたね!笑

マニュアルで「おもてなし」はできない!

茶道・華道・柔道・合気道など「道」が付くものには『型』が存在します。

今風に言えば「マニュアル」です。

でも、最近「脱・マニュアル主義」と言われるようになりましたので
やっぱり茶道は古いなあ~ってさらに感じされそう。。。言われた通りに
しかできないということは、クリエイティビティがないということです。

「リッツカールトン」などマニュアルはあるものの、お客様のためなら
マニュアルを超えたサービスを提供している企業は好調ですですものね。

これがまさに「おもてなしの精神」です。

では、改めて「茶道」に戻ると茶道にもマニュアル(=型)はあります。
例えば、お茶の量は一杓半(約1.75g)、お湯の量は半杓(約50cc)で点てる。
でも、お客様が濃いお茶が好きならお茶の量が増えますし、のどが渇いていそう
なら全体的にも量を増やしますよね?(あくまでも小さな一例です。笑)

お客様のことを考えて『臨機応変』に対応することが最高のおもてなしにつながります。
それができるのも根底に「型」があり、それをベースにしているからなのです。

「マニュアル」も同じことです。

茶道も自由がある!

「ご自由にどうぞ!」と言われると意外と何もできないものです。
自由ほど不自由なことはありません。でも、マニュアルというもので自由と言っても
その幅を規定していれば、その中で創意工夫が出来るものです。

そうなんです!茶道も基本を身につけたら自分らしさを思う存分発揮することが
できる面白い遊びなんですね!

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