アバンギャルド茶会 茶の湯コラム 【アバ茶コラム Vol.13】 「教える」ではなく、「教えさせて頂く」と考えてみると?

【アバ茶コラム Vol.13】 「教える」ではなく、「教えさせて頂く」と考えてみると?

2014.02.14

茶の湯コラム


「はじめての茶道教室」も気が付けば4年目。
ここまでよく続けられたなあ~と自分でもびっくりしています。笑

師匠から

 「教えさせて頂ける方が一人でもいる限り、最後まで続けなさい」

と言われたことを改めて思い出しました。確かにそうですね。
あれ?何か気が付きませんか?

 「教えさせて頂く」

うちの師匠はあえて「教える」ではなく「教えさせて頂く」という
言葉を使います。自分が教室を始めるまでは、曖昧にしか理解できて
いなかったのですが、4年経った今ならその意味をはっきりと理解できます。

「教える」ことで実は自分が一番得るものが多い=成長できる。
ということなのです。だから、「教える」という上から目線なのではなく
「教えさせて頂く」という感謝の念になるのですね。

利休百首の中にも

 稽古とは一より習ひ十を知り十よりかへるもとのその一

という一句があります。習得したと思っても、また初心に戻る。改めて学ぶことで
進化していく。そう考えると「教える」なんて偉そうな表現は使えなくなります。

でも、これは「茶道」だけではないはずです。会社に新人が入社してきたとき。
先輩であるあなたはその子に仕事を「教えて」あげないといけませんよね?まさか

 「ったく、あいつ全然仕事できねえなあ~。ちっ。」

なんて思っていませんか?笑 ちょっと前まで自分も同じ立場だったにも関わらず。。。
改めて自分がやっている業務を教えるとき、伝えるとき

 「あれ?ここ曖昧になっていたな。これってこう変えたほうがいいのでは?」

という気づきがあるはずです。だから、自分にとって当たり前だと思っていたことも
「教えさせて頂く」という気持ちで臨めば、新しい発見があるはず!ですよ。

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