アバンギャルド茶会 利休百首 【アバ的利休百首 vol.24】 なまるとは手つづき早く又おそくところどころのそろはぬをいふ ~足がしびれてきたぜ。。。早く終わらないかなあ?と想っていたら?

【アバ的利休百首 vol.24】 なまるとは手つづき早く又おそくところどころのそろはぬをいふ ~足がしびれてきたぜ。。。早く終わらないかなあ?と想っていたら?


自分の立場ではなく、相手の立場に立って考える。
簡単なようで非常に難しいですよね。。。

 なまるとは手つづき早く又おそくところどころのそろはぬをいふ

■一般的解釈

早く又おそくとは、早かったり遅かったりとムラがあるということですね。
つまり、お点前や所作にムラがあって全体の流れが揃わないのは美しくない
ので意識しましょう!

■アバ的解釈

ムラのある行動=「自分本位」だからですね。

ここは良く覚えているから、さらりとやる。不安のある箇所に差し掛かる
と急に遅くなる。逆に「見てもらいたい!」と気合を入れてやったのに、
そこが終わると急に雑になる。。。

でも、お客さまはどうでしょうか?心の中で

 急いでいるので早く終わらせてくれないかな?
  足がしびれてきたから、早く立ちたいなあ~。

なんて想っているかもしれませんよね?笑
仕事でも似たような場面、出てきませんか?

営業が提案するとき、なぜか一部分をやたらと時間をかけて
話す。

 早く先に進めてよ!

もっと詳しく話しを聞きたいところだったのにさらりと流されて

 えっ!?その部分、もう少し聞かせてよ。。。

なんて、ミスマッチあったりしますよね?
自分が薦めたいという気持ちが先行すると

 空気の読めない提案

になってしまいますよね?笑
茶室の中でも同じです。早く帰りたいと想っていることもあるでしょうし、
逆にもう少し名残を惜しみながらお話しをしたいと想うこともあるでしょう。
それを「自分本位」ではなく「相手本位」で考えられるようになるとその場が
がっちりとかみ合った感じになるのでしょうね!

なんて、書いてみたものの自分への戒めなんですよね。笑

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■ 参考文献

利休道歌に学ぶ (裏千家学園公開講座PELシリーズ)
阿部 宗正
淡交社
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