【書評】等伯/安部龍太郎 ~直木賞受賞!伝説の絵師について理解できたなり!
2013.03.03
昔は「直木賞」「芥川賞」を受賞したら問答無用で読んでいました。
でも、ある日から読んでも正直「面白くない=ハズレ」と感じるようになり
無尽蔵に読むことを避けていました。
でも、今回のは「あたり」です!笑
千利休が登場するなどお茶と関係の深い題材=自分好みということを割り引いても
桃山~江戸という時代背景をとらえて、描写されている点は本当にすごいですね。
実は、この時代の「絵」については頭が大混乱。。。少々避けていた感も。。。
狩野永徳、俵屋宗達、本阿弥光悦 などなど。登場人物が多すぎて、またそれぞれが
個性的な活躍をしている。
でも、事実を列挙した解説本とは違い小説であれば「時代背景」と共に、
なぜそのような展開になったのか?ということを表現できるので門外漢の僕にでも
すっと頭に入ってくるのでいいですね。
あくまでも「小説」ですので表現については3割引きくらいで吸収するといいかもですね。笑