【書評】利休の風景/山本兼一 ~「利休にたずねよ」の作者が茶の湯を分析
2013.01.03
「利休にたずねよ」の作者、山本兼一さんが語る利休論。
利休像って諸説あって、そもそもどれが本当なのかは正直謎です。笑
でも、そこは小説家らしい想像力を駆使して山本さんなりの利休像が描かれている。
わき目も振らず「お茶一筋」のイメージが強い利休。
でも、それはあくまでも晩年の姿であって、若いころはブイブイいわせてたはず!
というのが彼の大筋の考え。だから、若いころは情熱的な恋愛をたくさんして
パッションにあふれる人だったからこそ「待庵(利休作の茶室 国宝)」や「黒楽茶碗」
などが生まれたのだと。
なるほどなるほど。これはこれで面白い示唆です。
昔のことなんて結局は想像の部分をゼロにはできないんだからこうやって
自分なりの考察を持つのもいいですね。
2013年一発目の「茶の湯」本としてはなかなかの滑り出し。笑
そして、一気に5冊ほど新しい茶の湯本を入手したので一気に読んじゃいますよ!