アバンギャルド茶会 【書評】茶道雑誌 月刊なごみ「入門 陰陽五行と茶の湯」

【書評】茶道雑誌 月刊なごみ「入門 陰陽五行と茶の湯」


稽古を始めたころ「位置の決定をしっかりしなさい」と言われたものです。初めに習う「運びの薄茶」は入門のお点前だが、何気に一番難しいお点前。初めに置く「水指」が畳一目ズレれば、そのあとの道具は見るも無残な配置に!?

京畳なら64目。「陰陽」の考え方で割り付けていく「カネ割」。
千利休が大成させたと言われているが、超ロジカルにこんなことを考え出したんだから、ちょっと気違いな気がする。(最大の賞賛です!)

さらに茶室を「木火土金水」という「五行」で考えるところまで至る。(茶室だけではなく、風炉釜の関係性まで。このことを書き出すと長くなるので、このあたりで)

で、この二つを掛け合わせると「陰陽五行」になる。これだけでも、頭がクルクルしてくるのに、さらに深ぼればまさに沼の沼。正直、お手上げである。(これまでに何度も「陰陽五行」に関する書籍は手にしてきましたが、分かったような分からないような感じ)

以前から行きたいと思っていた「三島暦」の資料館に行ってきた。「暦」も「陰陽五行」と関連していることから、陰陽五行に関する書籍を改めて読み直していました。

カラーバス効果なのか、そういう時には関連する書籍が次々と出てくるもの。

ということで、少し長くなりましたが今回の一冊です。笑

裏千家の出版社「淡交社」が出している、月刊なごみで「陰陽五行」特集。これまた挑戦的なメッセージですね。笑

【特集】学ぶのをあきらめた人へ 入門 陰陽五行と茶の湯

茶人なら誰もが気になる陰陽五行。「学びたい気持ちはあるけど難しそう」「本を読んで一度、挫折してしまった」……そんな人でも大丈夫です。本当にやさしく、陰陽五行の基礎を紹介します。(淡交社ホームページより)

その気持ちはよくわかります。私も何度も挫折しました。今回こそ、挫折しませんかね?

本当に、陰陽五行の入口の入口を丁寧に図解も含めて展開してくれています。でも、これだけでは元なりなくなると思いますので、あわせて下記の参考文献もどうぞ!

オススメの「陰陽五行」書籍

現代に息づく陰陽五行/稲田 義行

茶の湯に限定せず、広く「陰陽五行とは?」を解説している一冊。
しかし、本当に細かく分解しているので読みながら取捨選択して、あとから戻ってくるみたいな読み方をするのがオススメです!(精読しようとすると頭がパンクする可能性がありますのでご注意ください。笑)

淡交別冊 陰陽五行 2013年7月号

なごみの内容をから茶の湯文脈でもう少し掘り下げてみたいなという方はこちらのムック本を併読するのがオススメです!より幅広く茶の湯と陰陽五行の関係を知ることができます。

茶の湯と易と陰陽五行/関根 宗中

そして、もっと奥深き「茶の湯と陰陽五行」について知りたい方は、こちらもどうぞ。
※実は10年以上前に初めて手にした本がこれでした。そりゃ、あの当時の知識じゃ全く太刀打ちできないよなと今ならわかります。でも、ちゃんと取っておいたので今読んでようやく半分くらい理解できたかな?という感じです。笑

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