【茶道をはじめよう Vol.2】稽古の相場。ぶっちゃけいくら?
目次
茶道=お金がかかる
そんなイメージですよね?つまり、「不明瞭会計」ということです。笑
ここでは、できる限り事前に知っておくと困らない「茶の湯のお金」にまつわるお話しです。
茶道教室の月謝制度
稽古事では稽古代を「月謝」と呼びます。読んで字のごとく「毎月の謝礼」ということですね。つまり、用事があってお稽古に参加できないことがあったとしても参加の有無に関わらず毎月お支払いするのが「月謝」です。
「休んでも払うの?」
衝撃を受ける方も、多いと聞きます。一回限りの付き合いではなく、長い付き合いに対する感謝を毎月分割払いしているという考えからこのようになっています。子供の頃に通っていたスイミング、ピアノなどの習い事や塾もそうでしたよね?(熟練の先生曰く、この考えを理解してもらうのに最近苦労するそうです。。。あなたが来なくても先生たちは準備だけはしているのに。。。と。)
茶道教室の月謝、相場はいくら?
一般的な「茶道教室」は「月3回」お稽古をするところが多いです。複数曜日に稽古日を設定していたり、振替可能なところもあります。
お稽古ってどんなもの?は【茶道をはじめよう Vol.4】茶道のお稽古、どんな感じ? ~「茶の湯都市伝説」に騙されるな!にも書きましたが、一回あたりの稽古時間は2時間程度が一般的です。
そして、肝心の月謝ですが初心者の方であれば「6,000~10,000円」が相場です。ちなみにレベルと共に月謝も上がるところが多いですね。(8,000~15,000円程度)
つまり、お稽古1回あたり「2~3千円」といったところでしょうか?
月謝以外の費用はあるの?
月謝だけみたら決して高くないように感じませんか?
でも、多くの稽古場では「月謝」以外にもいくつ発生する費用がありますので、代表的なものをまとめておきます。こちらは、稽古場によって考え方や有無もありますので、習い始める前にしっかりと確認しておくことをおすすめします。直接先生に伺いづらいこともあると思いますので、通っている方にそれとなく聞いておくのも手です。
水屋代(毎月)
月謝とは別に「和菓子」「抹茶」「炭」など消耗品を購入するための費用です。飲食店でいうところの「サービス料」といったところでしょうか?毎月おおよそ「1~2千円」くらいです。
季節ごとの御礼(中元、歳暮など)
稽古場によって「中元」「歳暮」をするところも少なくありません。納める金額は「月謝 1か月分」が相場です。さらに、年始のご挨拶やその他行事もあったりします。
許状申請料(入門時から適宜)
流派でお稽古をすると「許状」と呼ばれる、流派から発行される「許可書」が必要になります。イメージ的には学校に納める「入学金」みたいなものでしょうか?入門すやレベルが上がるタイミングごとに納めます。流派によってルールが違いますので心配な方は各流派に確認してみてください。
※これが一番複雑なシステムです。。。
許状申請料は「流派に納める分」と「先生へのお礼分」というものが合体しているので、先生ごとに違います。
【参考】裏千家 許状申請料 一覧
最近は、インターネットで検索すると、こんな情報まで見つかってしまうのですね。。。こちらは「先生が裏千家に納める金額」です。(この金額の倍を先生に納めるのが相場でしょうか)
結論:お稽古代は月額「12000円」+α
そうなると毎月おおよそ「12,000円+α」という感じでしょうか?
正直なところ長く続けていると、それなりの出費になります。なので、茶の湯をすることにお金がかかることを否定することはしません。しかし、専門学校や通信講座、MBAに行くのと同じように「自分への投資」だと考えてみたらどうでしょうか?
お金のところを曖昧にしてオブラートに包んでしまうことで、茶道に興味を持った方が逆に不信感を抱いたり、後出しジャンケンのようになってしまうのであえて包み隠さず書かせて頂きました。(もちろん、良心的な先生もたくさんいますのでそこはまさにご縁ですね!)
つまり、「何を大事にして茶道を習うのか?」をしっかりと考えて教室選びをしましょう!最近は、10回程度で完結して費用もはっきりと提示している「入門コース」を設けている流派も増えています。
【参考】裏千家 初心者のための茶道教室
最後に「お札は新札&封筒に」!
ちなみに、まだまだ多くの稽古場はニコニコ現金主義です。結婚式で、ご祝儀を包むとき、新札を熨斗(のし)に包んでお出ししますよね?(中国ではすっかりご祝儀も電子マネーで支払うとか!?日本もそのうちそうなりますかね?笑)同じように「月謝」や「お礼」など現金でお支払いするときは「新札」で!日本人のたしなみとして同じルールで!
最近は「熨斗」を簡易な封筒。場合によっては、新札でなくてもいいですよ!とおっしゃる先生もいらっしゃいますので、こちらもしっかりと確認を!(免除されても礼儀作法として知っておくといざというときに役に立ちますので!)
連載:茶道を始めたい人が知っておくと良いこと5か条
【Vol.1】茶道教室を探す ~稽古事では「先生探し」に妥協なし!
【Vol.2】お稽古代の相場は? ~ぶっちゃけ、茶道ってどのくらいお金がかかる?
【Vol.3】茶道をはじめるときに必要なもの ~必要最低限とは?
【Vol.4】茶道のお稽古、どんな感じ? ~「茶の湯都市伝説」に騙されるな!
【Vol.5】茶席で失敗しないために気を付けること5選